国内外で活躍する写真家 北野謙さんが手がける『光を集めるプロジェクト』の一環として撮影された作品「石灰の積出港 大分県津久見市 2015年冬至-2016年夏至」(以下、「本作品」)が完成しました。
このプロジェクトは、日本各地にカメラを設置し、冬至から夏至までの約6か月間にわたる長時間露光によって太陽の光跡を風景とともに撮影し、各地で捉えられた太陽の光を写真を通して集めていくというものです。
今回の撮影は、弊社が加盟する大分県石灰工業会(古手川保正会長<弊社社長>11社>)が石灰のPRと地域の文化芸術活動推進のために開催しているフレスコ画教室において多大なるご協力を頂いている左官であり造形作家の村尾かずこ先生の夫が北野さんであったことから話が持ち上がったもので、弊社社屋が津久見湾を望む高台に位置し、撮影に絶好なロケーションであることからカメラの設置が決定されました。
北野さんによると、日本各地で同様の撮影を行っているなかでも本作品の映像は極めてクリアで非常に印象的な一枚になったとのことで、季節ごとの太陽の光跡の移ろいがリアス式海岸の風景とともに幻想的に立ち現われています。
第一線で活躍する写真家の作品として地元津久見の風景が映し出され、今後多くの人々の目に留まるようになることは弊社としても大変喜ばしく、また微力ながら今回のプロジェクトに協力できたことを光栄に思います。
今後も数年かけて日本各地の光を集め、やがては北極圏や赤道など地球規模の作品へ展開していく計画とのことらしく、プロジェクトの完成が待ち遠しい限りです。
なお、愛知県立美術館にて現在開催中(7月1日~9月18日)のコレクション展『Re:コレクションⅡ 写真遠近』において本作品を含めた4作品が展示されており、今後も全国での展示が予定されているとのことです。
作品は以下URLからご覧いただけます。
東京造形大学写真専攻領域 » 「Re:コレクションⅡ 写真遠近」展
http://photograph.zokei.ac.jp/teaching-staff/5960.html
北野謙オフィシャルサイト -Ken Kitano-
http://www.ourface.com/