【2012.4.2 大分合同新聞(朝刊)に掲載されました】 |
大分県石灰工業会(古手川保正会長<弊社社長>7社)は、津久見市へ寄贈するため、造形作家の村尾かずこさん(東京都)にフレスコ画(縦1メートル横2メートル)の製作を依頼しました。平成24年3月13日から、現場の下見と下地つくりから始めていただき、約3週間かけて、平成24年4月1日に完成いたしました。 村尾先生には、2005年から毎年、津久見市で夏のフレスコ画教室の講師をしていただいています。フレスコ画の製作過程は、村尾先生のブログ(わら・すな・つち・石灰)津久見ライムノートでご覧いただけます。 |
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<フレスコ画ってなに?> フレスコ(fresco)とは、イタリア語で「新鮮な」、つまり英語で「フレッシュ」(fresh)という意味です。 消石灰を主原料にし、水、砂などを混ぜ合わせたペースト(漆喰)を壁に塗り、まだ乾かない(半乾き状態)うちに、水または石灰水で溶いた耐アルカリ性の顔料で描画を行う手法です。 漆喰(水分を含んだ消石灰)が乾く過程で、空気中の二酸化炭素(CO2)を取り込むことで、再び、水に溶けない石灰石(炭酸カルシウム CaCO3)に戻って固まるという原理を利用しています。 理科の実験で、石灰水に、ストローで息を吹き込むと白く濁ることを体験されたと思いますが、それと同じ原理なのです。 この原理を化学式で表すと、次のようになります。 Ca(OH)2 + CO2 → CaCO3 + H2O 消石灰 二酸化炭素 石灰石 水 |